いちばんスキなひとだった

情けないぜ幾つもの季節(とき)が過ぎて
忘れかけたその隙間で時々君を想い出してる
友達にも戻れない二人だから
思い出に色をつけ嘆いたり微笑んでたり

まるで憶えたての足で駈ける子供のように
倒れそうな姿勢のまま背伸びの恋をしてた
愛なんて言葉でしか知らないあの頃

幸せでいてほしい いちばんスキなひとだった 
純情も涙も青春も君がいた恋のあいだに


頼りなくて君のため何ひとつも出来なかったそんな気がする 
若すぎただけのせいだとしても
ちょっとだけどあの頃の君の愁い わかる気がするから
現在(いま)の恋人(ひと)に優しくなれる

君の名前を呟いた胸は夜の海のよう 
遠くからそして静かに寄せてはまた引く波
もう二度と触れることないせつなさに似ている

幸せでいてほしい いちばんスキなひとだった 
誕生日にくれたセーターを君はまだ憶えてるかな



君が十代の重大な恋



written by Takeshi Urataxxx