続々々・オランダ(Arthur Ebeling編)

アムスに着いて初日、2日目と、この旅の第2の目的である
Arthur EbelingのCDを求めてCDショップを当たった。

何軒かの店に入り、店員さんにも聞いてみたが、どの店にも1枚すら置いていない。

「オレはこういう人を追いかけてオランダまで来たんだなぁ〜」
という感慨。

複雑という趣ではない。
むしろ「いいぞぉ〜っ!たけちゃん!」ってな具合である。
“自分を褒めてあげたい”感である。


そうそう。
CDショップで店員さんに「他に大きいCDショップはないか?」と、
地図を広げてあーだこーだしてる時、そのやりとりを見ていた客が乗り出してきて
地図を指差し「ここらへんにもあるぜ」とクールに教えてくれた。
いい人だ。

この旅では人に対して嫌な思いをしたことは1度もなかった。
なんだか本当に気さくで感じが良く、いい人ばかりだったんだ。

あ、そういえば「SEX博物館」にも入った。
温泉街にあるような秘宝館みたいなもの。
ま、どうでもいいことだが。


このストーリーとは全然関係ないけど、
繁華街のど真ん中に♂専用公衆トイレがある。“大”はできない。
まる見えじゃん。


さあ、そして30日になる。
この旅のメインイヴェントだ。
アーサー・エイベリングのライヴを観る。

オランダに行くと決めた当初、30日のこの日は昼と夜の2回、
違う場所でライヴが観れるということだったんだけど、
出発間際、自分のライヴのことも(ちょこっとだけ)そっちのけで色々検索してたら、
なんと、また違う場所でもう1回あるではないか!
1日に合計3回のライヴ。
この1ヶ所はアーサー君自身のWeb siteにも載っていなかった。


さて出発。
この日は「女王誕生日」という祝日で、それを祝って街中がロイヤルカラーであるオレンジ色に染まる。
お祭りムード満載だ。
道行く人達も何らかの形でオレンジ色のものを身につけている。
そしてオレも(笑)。


この日のために街の中心に仮設遊園地が設置され、
この日に限り誰でも無許可で路上で物を売って良いとされていて、
街全体がフリーマーケット状態となり、人がごった返している。
1年で1番賑やかで華やかで自由な日に居られる幸運にも感謝!

そんな中、1番盛り上がっているアムスの中心街へ向う人の流れに逆らうように駅に向った。
電車を乗り継いで約1時間、
第1の場所「Park Rijnstroom」という公園の最寄の駅と思われる「ALPHEN A/D RIJN」という駅に到着。

客待ちしているTAXIの運転手さんに場所を聞いてみる・・・・・知らない。
車止めしている若者4人に聞いてみる・・・・・誰も知らない。
駅前地図・・・・・載っていない。

そこらへんは英語が1番達者な同行者“お”に任せっきりである。
場所も行き方もプランも。
オレはといえば「いかすなぁ〜」などと口走りながら、のんきに街の風景を写真に収めてたりする。
見つからないあせりはなかった。
むしろ浮かれきっていた。

やがて、レンタサイクル屋さんに聞いて場所がわかった。
人の流れと一緒に10分程歩いていけばあると言う。

まるで住宅展示場のような、童話に出てくるかのような綺麗な家が立ち並ぶ通りを抜け向った。

やがて遠くから音が聴こえてくる。

「あ、あの声だ!」
おのずと音のする方に向って足早になる。
まさしく「あの声」だったんだ。

Park内に辿り着くと、ここも露店が連なっていてお祭りムード。
さまざまな年齢層の人でいっぱい。家族連れも多い。
それぞれがそれぞれのスタイルで“この日”を楽しんでいるようだ。

そして、炎天下のPark内中央に造られた特設ステージで唄うアーサーとついに対面!
子供達が遊びまわるステージ前方、アーサーの前の芝生の上に直に座って陣取った。

ラッキーにも、あれよあれよという間だったけど、念願叶って初めて観た“生・アーサー”。
興奮したよー。
「来たんだなぁ〜っ」って。

感動のあまり涙が溢れてきた・・・。
とか書けばもっとドラマチックになるんだろうけど、そういう種類じゃなかった。
だって、ゴキゲンなシチュエーションでゴキゲンな音楽だったからね。
ウキウキだったよ。

勘違いじゃないと思うんだけど、ステージ上のアーサーもオレ達“東洋人”に気づいたみたいだ。
東洋人は1人もいなかったしね。
もしかしたら、いきなりTシャツを脱いで裸になったオレを見て驚いたのかもしれない。
「やばっ!」くらいに。
周りに裸になってる人なんて他にTATTO自慢の1人しかいなかったからね。


裸サムライ、見るアーサー。


実は・・・演奏のことはあんまり思い出せない・・・なんでだろ?

ステージが終わり、袖にいるアーサーに駆け寄り話しかけた。
オレは興奮が最高潮に達したよ。

「あなたのコンサートを観るために日本から来ました!」

用意していた言葉を発した。
興奮でめちゃめちゃ早口だったような気がする。
通じたかどうかもわからない。

でもアーサーはこう言ってくれたんだ。
「メールとWeb siteに書き込んでくれたよね?」って。

ちゃんとインプットしてくれてたんだ!


しばらく話をしてくれて、こころよく写真も一緒に撮ってもらった。
「今日は3回観に行く」の言葉に照れたように喜んでくれた。
とても素晴らしい笑顔の持ち主なんだ。

売り用のCDもあることがわかり、夜でも買えるというということで、一気にいろんな目的が達成に向った。


そしてオレ達はひとまず「See you soon!」とアーサー君に別れを告げ、
ウキウキが増幅したまま次のライヴに間に合わすべくParkを後にし、再びアムスに戻るのだ。


ふぅ〜、長くなりそうだ。
つづきはまた。