続々々・オランダ(HANS DULFER編)

行ってきたぞ!オランダ。

沢木耕太郎のような自分に酔った紀行文を書くつもりはないのでご了承を。
(いや、毒舌じゃなくって。
素人にはツッコミどころ満載な“はずかしい〜”感を払拭させて成立させることなんてできましぇ〜んってことよ。
ほんと。)


アムステルダムに着いた初日(4/28)の夜、「Cafe Alto」というジャズクラブに行った。
サックス奏者のハンス・ダルファー(HANS DULFER)が毎週水曜の夜にライヴをやってるとのこと。
「ハンス・ダルファー」は、同じサックス奏者「キャンディー・ダルファー」の親父と言った方が有名かも?

そしてその日はちょうど水曜。

店を覗くと客は4〜5人くらいしかいない。
「やらないのか?」と思って店の人に聞いてみると「あと20分後ぐらいに始まる」とのこと。
店に入って席に座り「AMSTEL」というビールを注文した。
「AMSTEL」はその名の通りアムステルダムのビールであり、
オレの好きなロバート・B・パーカーの小説「スペンサー・シリーズ」で、
主人公のスペンサーが一頃好んで飲んでいるビールだったので感激もひとしお。
日本では「そこらのコンビニで」って感じでは売っていないから、
「明治屋」あたりにわざわざ探しに行って買ったことがあったなぁ〜。
なもんで、この旅では「AMSTEL」を飲みまくったよ。


しばらくするとダルファー本人とバンドが「普通」に登場してセッティングを始めた。
「チェック、1!2!」なんて、マイクチェックから。
小さい店なんだ。ステージは4畳くらいってなもん。
セッティングが終わるとダルファー本人とバンドは近くで飲みながら談笑している。
「いいのかっ?!」と思った。
だって世界的に有名な人でしょ?って。
ドラムの人なんてそろそろ客が入り始めた後に登場。

ドラムのセッティングが終わると、何の気なしに演奏が始まる。
何曲か終わって後を振り向いたら、いつの間にか店は客で一杯になっていた。


JAZZのライヴなんて好き好んで観たことはないが、素晴らしかった。
バンドのテクニックもさながら(いやぁ、凄かったよ)、“人”とバンドの“関係”がくっきり見えるようなライヴだった。
エンターテイメントしてるし、ダルファーはとってもユーモラスでチャーミングなかっこいいおっさんだった。

しかもチャージは無く、ドリンク代だけであんなにいいモノを見せてもらった。




演奏が終わった後「日本から来た」と話しかけた。
気さくに応じてくれて「渋谷、大好き」と言って喜んでくれた。
ちょっと話しをしてダルファーはバンド連中の元へ飲みに言ったが、戻ってきて今度は向こうから話しかけてきた。

いいか、“向こうから”だぞ!
“世界的”が“向こうから”話しかけてきたのだ。

どうしても「Roppongi」という街の名前を思い出したかったらしい。
判明すると満足していた。
「クワトロ(渋谷)でも演ったぜ」と言ってウィンクして去っていった。

ほんとチャーミングな人だ。


店を出て店の外の写真を撮っていると、同じテーブルに座っていた推定45歳のアムスっ子サラリーマンが
「撮ってやろうか?」と自発的に言ってくれて、店をバックに写真を撮ってくれた。
そして自転車に乗って去っていった。
「Thank you !」というお礼の言葉に対して、とてもいい感じの笑顔で手を振って。
ジェントルマンだ。




初日からとっても“世界的”でエキサイティングな経験をしたのだ。


一旦ホテルに帰ったが、ほろ酔いで気分の良いオレは、国で認められている売春街“飾り窓”へと足を向けた。
運河に面したその一帯はあやしい匂いが立ち込めている。
全体がピンクでエロだ。
あちらこちらの建物のガラスドア越しに、何十人、いや100は超えてるか?という数の女子が
科をつくり買われるのを待ってる。見上げると2階にもいる。

ガイドブックには「夜、1人で歩くのは危険だからやめましょう」と書いてあるけど、おかまいなしなのだ。
そういうところに足を踏み入れる。これぞ旅の醍醐味なのだ。
“世界的”だ。


言っておくが、買ってましぇん。
中にはそそられる女子もいたけど、「お前、何歳で体重いくつ?」ってのも多い。
でも、マニアはいるんだろう。
現に男が出てきた部屋を覗くと「おいっ、こんなのにいったんかいっ!」って感じだったしな。
ま、趣味の問題だ。


しつこいようですが、買ってましぇん。
オレはマニアでもないし、そこまでの危険も冒せましぇん。


アムス、エキサイティングでおかしな街だな〜。


次回はこの旅のメイン。
「Arthur Ebeling編」どす。



おまけ:アムスの路地裏でダンスの練習に余念のない著者。