「A Rainy Night in Paris」(続・オランダ)

やはりオランダには行きはしませんが、
「入手できないかもしれません」と言われてた注文先の渋谷HMV様のお力により
約10日かかってArthur Ebling の「A Rainy Night in Paris」が手に入りました。

昨日電話がかかってきて、早速今日(正確には昨日)取りに行ったんだけど、
作業中の店員さんに背中から注文書を手に「すいませ〜ん、これ注文したんですけどぉ〜」と声をかけたら、
注文した時、検索してくれた人だったのね。
向こうも覚えてたみたいだったから
「あっ、ありがとうございます!」と言ったら
「どうよっ!さすがHMVでしょ?」と言いたげで得意気な笑顔を返してくれた。

で、「カウンターの方に置いてありますので」と言われそちらに行って注文書を見せた。
カウンターの女の子は中々すぐには見つけだせなかったんだけどさ、オレはドキドキしてたよ。

「ほんとにあるのか?」

「やっと手にできるか」
との狭間で。

そんでやっと見つけ出せて「こちらでよろしいですか?」と目の前に出された時は心が弾んだよね。
「いや、これですか?も何も、初めて目にするんだから」と思いながら。

それはまるでオレの松嶋菜々子(あの日の夢は忘れちゃいないぜベイベー!)に
「やっぱ“たかし”じゃなくて“たけし”にするわんっ!」
って告白されたような感じに似ているのかもしれない。
(経験は“まだ”無いが)

オレ、たぶん「はいっ!」って直立不動で緊張してたもん。


そして代金を払って「ポイントカードはお作りしますか?」と聞かれ「お願いします」と応えたんだけど、
商品を手渡された途端「どうも」って言ってエスカレーター降りてたよ。

ちょっとしてから「あれ?オレ、ポイントカードお願いします」って言ったよな?
と気づいたんだけど戻らなかった。
っつーか、戻れなかったよ。恥ずかしくてさ。

そのぐらい興奮して浮き足立ってたんだね。
オレにしては、そんなこと珍しいよ。

そりゃ菜々子に言われりゃ自分を見失うさ。


で、今聞きながらこれを書いてる。

なんかね、今日のうろたえは嬉しかったよ。
「あ〜、まだこんなのあるなぁ〜、オレ」って感じ。

オレは「コード進行がさぁ〜」とか「ここの7thの音がさぁ〜」とか「勉強しちゃう感じ」とかの
理論で音楽を聞くのはナンセンスだと思ってます。
一番最初にそこに行っちゃうのはね。
ミュージシャンの悪い癖だとも思ってるんだけど。

ジャンルに関係なく
「グッとくる」か「こない」か。
“人”が「見えてくる」か「こない」か。
そんなとこで聞いてます。

もちろん勉強もしてるんだろうけどさ。
でも、オレはミュージシャンであると同時に「音楽好き」「グッド・リスナー」でもありたいんだよね。


例えばビートルズだったら「転調がね」なんてこといくらでも言えるけど、
そんなことより、夏の海岸でほとんどの人が自分で持ち込んだラジカセ(古い?)で、
その雰囲気に合ったユーミンやサザンや達郎を流してる中、
自分だけビートルズをガンガンに流して得意気になってた特別感とかさ。
好きな娘を思い出せるから好き!だとかさ。
なんていうか・・・こうもっと自分にしかわからないような躍動感とか自分に対しての密着感みたいなもの、
音楽に対しては、そういうものを大切にしたいし伝えたいと思ってるよね。

だから今日の“見失い感”も嬉しかったんだ。


で、「A Rainy Night in Paris」
一言で言うと
「ごきげん!」


「たまには軽いのを」と思って前回の「なんか書く」は書いたんだけど、
こんなストーリがついてくるとはね。


よしっ、今度はタワレコに行ってこよっと。