最後のサムライ

しかし、川相だ。
もちろん今、川相と言ったら「読売 GIANTSの川相」だ。
正確には「元・読売 GIANTSの川相」だ。


やばい。


侍の出現だ。
オレの「最後のサムライ」が脅かされそうになっている。


いや、やばくない。
オレはひどく感動している。


野球に興味がない人には関係ない話しだが・・・。

いや、オレもそんなに大ファンてわけじゃない。


しかーし!
川相のNEWSを知ってからは放ってはおけない。

男だっ。

川相は打席に入る際のテーマを浜田省吾の『BASEBALL KID'S ROCK』という曲にしている。
仲間が引退していく中、現役にこだわる野球選手を綴った曲。
(単に“こだわり”という括りでまとめてしまうのは違うと思うけど)

“金のため?No ! 名誉のため?No ! チームのため?No ! ただ野球が好きなだけ”

自分のテーマ曲そのままの男になった。


GIANTSのコーチでいれば生活は安定するだろうし、この先もおそらく安泰だろう。

しかし、川相はその道を選ばなかった。

今回の原 監督の解任“事件”の時、辞任したコーチ陣もそうだ。

留任が決まっていたのに辞任した1人のコーチはこう言った。

「僕たちの大将は原辰徳ですから・・・いなくなったらユニフォームを着てる意味がありません」

ん〜っ、男だ。侍だ。

損得勘定じゃない。
意志だ。侍魂だ。

人と人が繋がっている。強く。
そして、野球を好きでいたかったんだろう。

非常に胸を打たれる。



ちなみに、オレがまだ野球少年だった頃、原辰徳が甲子園のスターだった頃(オレは森という2塁手のファンだったが)、
応援席に映し出された女子達の爽やかな汗と美しい涙を見て(「南ちゃん度」が高かった。)
「オレも東海大相模に行こうっと!」と思い、
その後の高校受験時に勢いで願書を取りに行ってみたが、あまりにも遠くて当然のように断念したという過去がある。



話しの腰を折ってしまったが・・・・・


川相だ。

川相への他球団からのオファーは現時点でまだ無いという。
もしかしたら“現役”でいられることはできないかもしれない。
でも川相は自主トレを始めたらしい。


非常に今回の川相は夢を与えてくれている。

“夢”とはなんだ?

夢とは、魔法じゃない。

光輝く未来へと誘ってくれるような神秘的なものではない。

お花畑の真ん中でそっと深呼吸をして優しく目を閉じるものでもない。

今日のところの答えを言っておこう。
(いつか違うことを言うかもしれないから。)

「感動できる生き方が自分にもできるんだ」
と、識ることだ。

“夢を与える”とは、そういう生き方を身をもって晒すことだ。


オレは長嶋茂雄に憧れて、なおかつ家庭環境もあり、ずっと巨人ファンだったが、
来期、もし川相がどこかの球団に入ったなら、その球団を応援することにするっ!

侍・川相が胴上げされる場面を是非見てみたい。
(ま、監督じゃないから胴上げはされないかもしれないけど)


巨人は応援しない!

別に、堀内監督にうらみはない。

ちなみにオレがまだガキだった頃、親父と一緒に巨人戦を後楽園球場に見に行った時、
スタンドでやきそばを食っていたんだが、そのやきそばを食っていた割り箸のとげが
手に刺さって医務室に連れて行かれたことがある。
頭の先の帽子から、足の先の靴まで全身ジャイアンツ・コスチュームだった。
背番号は長嶋監督の「90」。
医務室で手当てをされている時、横のベッドでは当時現役だった堀内投手がマッサージを受けていた。
オレは子供ながらに緊張した。
「こんなところで会うなんて・・・」
堀内投手はオレを見てこう言った。

「おっ、(長嶋)監督の子供だと思っちゃったよ」

一茂だ。

もちろん有頂天になった。
長嶋茂雄の血が流れる家族と間違えられたのだ。

その後のスタンドでのいつものお約束野次にも磨きがかかっていた。
敬遠した相手投手に向かって言うセリフ。

「てめぇ〜、それでも“キン○マ”ついてんのかよぉ〜っ!」

これが周囲の大人達にウケた。



また、話しの腰を折ってしまったが・・・・・
自分の話にもっていくのは悪くてキュートな癖だ。


川相だ。

こういう男をかっこいいという。

オレも同じサムライとして負けちゃいらんねえ。

「最後のサムライ」として!


で、だ。

「侍」とはなんだ?
なにが「侍」だ?


オレもよくわかんねえ。


「これは侍なのか?侍じゃないのか?」
で、物事を自問自答してチョイスすることは多いが、よくわかんねえ。


ただ、オレの「侍」はカタカナの「サムライ」にしてる。
それは、“インチキっぽくてポップ”だから。

そういうことだ。

でも、相手ではなく、自分のココロに刃を立てる。ちゅーことだ。



川相!やってくれ!

美しい!