2002.6.8 大久保水族館 その1

きっと松永靖ならわかるだろう。そして同じことを感じただろう。

この日のLIVEに、元・Rd"J"Bandの橋本一芳が観に来てくれた。
オレのLIVEを観るのは、バンドを解散してから初めてのこと。
もしかしたら純然たる“客”として観るのも今までなかったんじゃないかな?
付き合いは16、7年で、それはバンドから始まって、その間何度も一緒にバンドをやってたし、
一緒にバンドをやってない時でも、スタッフに近い形で常に一番近い場所でオレのステージを観ていた。
そして彼は、オレの“弟”でもある。
(勘違いする人もいるかもしれないから言いなおしておこう。“弟分”だ。)
彼はRd"J"Band解散と同時に“音楽をPlayすること”を辞めた。
別にオレは反対もしなかった。
この日、同じBandでやってた松永靖とオレのステージをどんな気持ちで観ていたんだろうな?

オレのステージ。
最後の曲「サムデイ」では、その日の共演者、POMと松永靖をサポートに呼ぶ。
その曲ではハーモニカ・ソロがあった。
ふと思いついた。
オレはマイクに向かって言った。
「橋本一芳、お前来い!」
一瞬「いや、俺は・・・」という声も聞こえたけど、
オレがさんざん言ってた「ステージ上では何があってもジタバタするな。絶対に流れは止めるな」というのが流石に身についてる。
無理矢理オレが吹くはずだったハーモニカを渡して、無理矢理構成の説明をして、無理矢理演奏を始める。
あの日以来、同じステージに立ったんだ。
オレはすごくうれしかった。
このうれしさを言葉で説明するのは難しい。
オレ達が同じステージに立つことの意味は言葉には出来ない。
でも、きっと松永靖ならわかるだろう。そして同じことを感じただろう。そして橋本一芳も。
その他にもそれをわかってくれている人はいるんじゃないかな?きっと。
ステージを観た人、観てない人、関わらずね。
オレ達3人は誰もお互いにそんなことは口にしなかったけどね。
それは“粋”ってやつだ。
でも、それはちゃんと写真に写ってるよ。

もう無いかもしれないけどね。


松永靖も彼自身のステージで粋なことをやってくれた。
今回のテーマは「コピー」だったんだけど、
「唄いたい曲はいっぱいあったんだけど、これを唄わなきゃ死んだほうがまし」
と冗談まじりのMCをしながら
最後の曲で「ULTRA松橋」で一緒にやっていたオレの曲を選曲してくれた。
(偶然だね。「ULTRA松橋」が揃ってたんだから。)
その時までオレには知らせないでおいてね。
オレもステージに出ていって一緒に唄ったけど。

この日は何度か泣いちったぜ。
観客にも恵まれたな。

あとね、中学からの友達が久しぶりに観に来てくれたんだけど(わかってたぞ)、
あんな狭い場所でオレに話しかけるチャンスは何度もあったのに、
「行くよ」とも言わず、自分の存在をオレに知らせることもせず黙って帰って行った君。
お前もなかなか“粋”。

“粋”な関係でいよーぜ。
誰にも障れらせねーからな。