坂西伊作


今まで泣いてた。


さっき知った。


なぜかわからないけど、ふと、「坂西伊作」をインターネットで検索した。


坂西伊作は、オレが20代前半の頃、EPIC SONYで働いてた頃に出会った人。

EPIC SONYにはカッコイイと思えて憧れた人が2人いた。 その内の1人が、伊作さん。



伊作さんが亡くなってた。 この5月に。


伊作さんの音楽業界での偉業を、ここで語ってもしょうがないから割愛するけど、
簡単に言ってしまえば、PV制作の草分けであり革命家だ。
「日本のロックに市民権を与えた人」と言っても過言ではない。


そんなことより、伊作さんはオレのアニキだった。

かわいがってもらった。

EPIC SONYで制作の仕事をしていた時に「お前、ちょっと来いよ」と、呼び出されたことがあった。
「お前、ディレクターになりたいのか? ミュージシャンになりたいんだろ?」と言われて、
「じゃあ、やめるわ」と言って、即、上司に「辞めさせてください」と言ったぐらい心酔していた。



オレがデビューした後、ライヴの打ち上げを行ってたバーに伊作さんが偶然やってきた。
会うのは4年ぶりぐらい。

オレのデビュー曲のPVは、EPIC時代から伊作さんとチームを組んでいた“コバさん”が撮ってくれた。

それを知っていたんだろう。
伊作さんは言った。「なんで俺に撮らせなかったんだよ」

とんでもなく売れっ子な伊作さん。嘘でも嬉しかった。


久しぶりに会ったその場所で、オレは言ったんだ。

「オレさ、伊作さんのこと、今でもアニキだと思ってるからさ」

すると、伊作さんは言った。

「あたりめーじゃんかよ」



それから、15年以上は会ってない。


51歳だって。 早すぎるよ、伊作さん。



伊作さんは、本格的にPV制作をする前はプロモーションスタッフをしていた。
担当の1つであるアーティストから外れた時があった。
そのアーティストに惚れ込んで、本気で売ろうと思っていたんだ。
(もちろん、その後は映像スタッフとして関わった。 そして売れた。 誰もが知るくらいに。)

その時、伊作さんにオレが言ったんだ。短絡的に。

「伊作さんが売れなくなっちゃったね」

そしたら伊作さんは言った。

「ばかやろ。一度関わったら、一生スタッフで家族みたいなもんだろ」



その言葉のように、オレもずっと伊作さんのことをアニキだと思ってるからさ。

そして、まだ憧れてるぜ。 言ったことはないけどね。


ムチャクチャだったけど(笑)、ほんとカッコよかったよ。伊作さん。


じゃあね。



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伊作さんについて興味があったら、一例として、小室みつ子さんのwebも見てほしい。
http://www.miccos.com/home.html

「最近何してんの」というページの「異母異父兄が逝く…」という記事。