持つべきものは、、、

5月1日、ライヴだった。 かなり良いライヴだった。
酒も美味く、いい気分。

しかし、関係者は終電に間に合うように帰ってしまった。


「まだ帰りたくないな〜」「でも、ギター持って西麻布(行きつけ)まで行くのも何だかかったるいな〜」「どうすっかな〜」

などと考えた後、「やっぱ今日は帰るか」と決めて電車に乗ったのです。
電車で帰れるギリの時間。

ところが、乗換駅で尿意を催したのです。
接続はギリです。でもこのまま電車に乗ったら確実に漏らす。
半ば諦めてトイレを選択した。最終は行ってしまいました。

縁のない駅で降ろされ、途方に暮れる僕。
また「どうすっか?」と悩む僕。


なんだかんだ考えて、繁華街のある場所へタクシー移動。
でも、適当な店に入って酒を飲む気もあまりしない。

しょうがない、これで過ごすか!
と、考えたのが、コンビニでビールを買って、某有名公園で始発を待つという手段。

行った。真っ暗。

ベンチを探す。ズラ〜っと並んだベンチ。カップルでもいちゃついてたら楽しいのだけど、人っこひとり居ない。

背後にはダンボールブラザーズ。
正直、恐い。
だが、鷹の目を持って1人宴会。


暇だからいろんな人にメールとか電話をした。
今日のライヴに来るって言ってたのに来なかった『M』にもメールした。その時は3時頃。

「お前が来なかったせいで、今オレは○○公園のベンチで1人宴会だ!」と。 
もちろん、ユーモアで。

来なかった理由も、たぶんオレが「来なくていいよ」と言ったから、
「行ったら気を遣わせちゃうかな?」って感じで逆に気を遣って来なかったんだと思うんだけど。
ま、オレは照れ隠しのようなものだったんだけど。


しかし、この状況。寂しくはなかった。
広い空とその空間の中で人目を気にせず、だらしない格好でビールをあおるオレ。
完全に自由を感じていた。

なかなかいいもんだ。


ケータイに着信。 Mだ。 もう4時だ。

「今かよっ」とオレのココロの声。

「オレは今、確かに自由を感じている」
開口一番、Mに言った。

Mが言う。
「オレも自由を感じに来たんすよ」

「え?」察する。
「なにやってんの?」(イントネーションをつけない、愛ある呆れ風な言い方)


「どこらへんすか?」と、M。


来た。来やがった。
寝ててもおかしくない時間のメールだからバックレてもいいのに、メールの返信も確認もせず直接来やがった。

場所を教える。
暗闇の向こうからホントに現れやがった。

「なにやってんの?」(上に同じく)

ウケると思ったらしい。

アホだ。


買い置きのビールはすでに無くなっていたが、オレたちは自由を感じながら他愛ない話をし、
さっきまで真っ黒なシルエットだった萌える木々が、明けていく空に緑色に変わっていく様を見届けた。


青春だ。

青春はアホだ。

アホが出来る限り青春を感じられる。

持ちべきものは、アホ友だ。



そのアホ友M。
その日から3日連続で会った。
(別に「明日も会おうねー」と言ったわけじゃなく、不可抗力的に。)



そして、9日。
Mがやってる不良バンドの20周年イヴェントがあった。
(すごいよー。20年って。しかも、同級生のガキ共が集まって「バンドでもすっか」って始まったバンドの理想系。ホントの意味での「バンド」。)

そこにゲスト出演した。
自分のイヴェントのような気持ちで出られたのが嬉しい。


お礼のメールを貰った。
その言葉に涙が滲んだ。

もったいないから教えないけど。