お題「すっぴん」

今日もいつものように君は電車に揺られ帰路に着く。
疲れたのか、寝不足なのか、
それともアルコールのせいなのか、
読むはずだった本を膝に
置きここちよい座席の振動に身体をあずけ
君は目を閉じる。

そしてやがて軽い眠りに誘われる。


お願いだ。
その目を開けてくれ。
君のその寝顔は他の誰にも見られたくない。
君のその寝顔はオレだけが知り得る特権ではないのですか?
その無防備さはオレと君の2人だから
互いにだけ存在するものではないのですか?


お願いだ。
その目を開けてくれ…。


そうだ、明日探しに行こう。
君の寝顔など誰も興味を持たないような
“ブス”に見える「だてめがね」を。

君は笑ってくれるかな?
オレだけが知ってる笑顔で。